【体験談】完全在宅派遣の事務を経験して感じたメリット・デメリット

在宅仕事のリアル

派遣会社の仕事は出社が当然でしたが、今では在宅での派遣業務も当たり前になりつつあります。

在宅派遣での求人も結構目にすることも多くなり、興味がある方も多いのではないでしょうか。

 

そこで今回は、完全在宅派遣を実際に経験した私が、そのリアルな部分をお伝えします

 

特定されそうな部分は伏せますが、経験者が語ることで完全在宅派遣がよりイメージしやすくなったら嬉しいです。

 

「完全在宅」のニュアンス

「完全在宅」と謳っていても、自分の思っている「完全」とは異なる場合があります。

募集内容の詳細をしっかりチェックしましょう。

「完全在宅」の落とし穴

様々なパターンに遭遇しましたが、多かったのは以下4種類の「完全在宅」の仕事でした。

  1. PCの授受から全て「完全在宅」
    • 一番理想だが、募集しているお仕事案件は少ない。
  2. PCの授受のみ出社、以降は完全在宅の勤務
    • 「使用するシステムの設定上、出社が必要」という場合あり。
  3. 一定期間出社して研修後、在宅勤務へ移行
    • 社内システムの理解や引き継ぎの必要があるため。
  4. 場合によって出社
    • 「書類の印刷・発送の手伝いが必要」と言われたことあり。
    • 手がかかる小さい子供がいたり、予定が決めにくい生活をしている人には不向き。

 

私は家の事情で家を空けたくなかったため、PCの授受から全て「完全在宅」のお仕事のみ、応募していました。

やはり私も含め皆さん同じことを考えるため、この完全在宅のお仕事は人気が高く、なかなか採用されにくいです。

 

また、募集タイトルでは「完全在宅」と記載があっても業務詳細を見ると「数日出社あり」と記載がある場合もあり、モヤモヤしました。
契約後「気づきませんでした」では済まないので、ここはキッチリ確認しましょう。

 

そして募集している企業を見ると、国内企業より外資系企業が多い感じを受けました。
やはり日本企業の場合、1回以上は「要出社」することが基本のようです。

 

以前、派遣会社についてまとめた記事もありますので、こちらも要チェックです!

 

 

業務で使うPCは自前?貸与?

ほぼ派遣先、派遣会社から貸与と考えてよいでしょう。

  1.  貸与する企業が大半
    • 社内システムにアクセスすることが多く、コンプライアンス面でも、「私物PCの使用は不可」とする企業が多い。
    • 貸与PC(15インチノート型程度)の設置場所を確保する必要あり。
  2. 稀にスマホの貸与あり
    • 通話以外でも使用することあり。PC内のシステムにアクセスする関係上、スマホアプリに入っているワンタイムパスワードが必要なため。

 

派遣会社から紹介いただく会社は中~大規模というところも多く、社内イントラ・システムにアクセスすることもあることから、個人PCの使用は不可ということがほとんど

確かに、PCを貸与していただいたほうが情報漏洩などの心配も少なく、安心ですよね。

 

PCはノート型・キーボード配列にも注意

貸与PCは、大体15インチ前後のノートパソコンであるところがほぼ100%。

一方で、外資系企業から貸与されるPCは「英語配列」キーボードの場合があります

日本語配列に慣れている私にとっては、思った文字が入力できないことが多々あり、結構ストレスを感じながら業務を行っていました。

 

しかしさすがに効率が悪いため、派遣先へ了承いただき、手持ちのキーボードを使ったり外付けディスプレイやマウスを使うことも。

やはり、使い慣れているアイテムを使用する方が作業効率や精神衛生上も良いので、オススメです。

 

ネット接続は自分で

当然のことですが、PCをネットに接続する必要があります。

業務開始からすぐに仕事に取り掛かるためにも、wifi設定などの初期設定は事前に行うと良いでしょう。

 

万が一PCトラブルが発生した場合は、指定されたヘルプデスクなどに要連絡。自分で対処するスキルも求められます。

当然、派遣会社は派遣先の環境がわからないため、頼りにならず(笑)

 

「うまく接続できなかったらどうしよう」と、いつも業務開始直前は少々不安に思っていたので、事前に、派遣会社の方や派遣先の方とすぐに連絡が取れる手段を持ったほうがベターです。

 

PCの授受

派遣先の大切なPCをお預かりするため、様々な方法が取られていました。

  1. 派遣元から、派遣社員の自宅へ直送
    • 派遣先に自分(派遣社員)の住所を伝えてよいか、書面の取り交わしが必要。基本的に派遣会社が対応してくれる。
    • 返却時も自身で行うため、梱包材などを保管する必要あり。
  2. 派遣元へ出向いて受け取る
    • 出社時の交通費は支給される
  3. 派遣会社の営業の人が、派遣社員へ手渡し

 

 派遣元から、派遣社員の自宅へ直送

これぞ「完全在宅」という方法です。

出社不要、自宅でPCなどを受け取れる手軽さもありますが、面倒な点もあります。

受領時

受領時は配送手配の関係もあり、派遣会社側から丁寧に対応いただけました。
配達日時は基本的に、こちらから指定できたのが嬉しかったです。

 

また、到着するダンボールは場合によって様々。
返却時にも使用することを考えると潰して保管するわけにもいかず、保管場所が必要になったのは盲点でした。

 

返却時

返却時は、細かな機器の返却漏れに注意です。

長期契約の場合、何を受領したか忘れてしまいがち。
届いた時に「受領メモ」を残すことをオススメします。

 

基本的に緩衝材などで梱包されているのですが、ビニールに包むなど、水濡れ対策がされていないことがほとんどでした。

 

ある返却日はちょうど大型台風が接近していた時。
機器が入っているダンボール自体を、大きなビニール袋で厳重に包んで返送したこともあり、結構な労力を必要としました。

 

そして、返却時は私(派遣社員)と派遣先でのやり取りがメインとなるため、派遣会社はほぼノータッチ。
「配送伝票に記載してある「追跡番号」を教えて!」なども派遣会社から尋ねられることもナシ。

念のため、追跡番号は派遣先・派遣会社の両方に伝えるようにしていました。

 

PC返却の方法は派遣元から指示されることが多く、派遣会社が気遣って返却について対応してくれることはありませんでした(笑)

 

派遣会社によって対応は様々なのかもしれませんが、「本当にそんなにノータッチ対応でいいの?」と思うことも結構ありました。

 

派遣元へ出向いて受け取る

受領したPC・機器(アダプター・マウス・ヘッドセットなど)を入れるバッグを用意することをオススメします。

派遣元でPCなどを入れるバッグの用意がない場合があり、仕方なく持っていたマイバッグで持ち帰ったことも。
普通の買い物用マイバッグだったため、衝撃を与えないように気を遣いました。

 

以降の受領時には、小さなキャリーケースを持参して持ち運ぶように心がけています。

 

派遣会社の営業の人が、派遣社員へ手渡し

これは新型コロナウイルスの蔓延状況が酷くなってきた時のこと。

PCを配送するには就業開始期日に間に合わず、しかし就業先へ出向いて受領も難しいとなった際、派遣会社の方が私の自宅最寄り駅まで手渡ししてくださいました。

 

このような気遣いをしてくださる派遣会社の方は稀かと思いますが、大変ありがたかったです。

 

業務中の様子

実際の業務で気づいたこと、注意したいことをまとめました

PCの起動は余裕をもって

PCの起動などに時間がかかる場合があるので、就業時間10分前には完全にPCが使える状態でスタンバイしていました。

 

時々タイミング悪くPCの更新が入ってしまったり、ログインパスワードの変更期限切れなどで、ログインができないなど、様々な予期せぬ「邪魔」が入ることも。

 

そのため、できるだけ余裕をもって業務開始ができるよう、PCの電源は早めにONすることをオススメします。

 

出勤・退勤時の挨拶

派遣先によって様々です。

「出勤・退勤時に軽く挨拶をしてほしい」、「挨拶は不要」など、就業部門の方に予め確認したほうが安心です。

 

「要挨拶」の部門であっても、挨拶してもリアクションが無い場合もあり、ちょっと寂しいこともありました。

 

ミーティング時のカメラオン・オフ

社内ミーティング時はカメラオフ、社外ミーティングはカメラオンなど様々ですが、カメラオフのことが多かったです。

 

理由は言わずもがな。
カメラに映る場合、それなりに身なりを整えることが面倒だから(笑)

 

中にはお昼時間中にカメラオフでのランチ会を開催する部署もあり、仕事以外の社員さんの一面を見ることができ、楽しかったこともあります。

 

完全在宅派遣を経験してのメリット・デメリット

どの仕事にもメリット・デメリットはつきもの。

今回いくつか完全在宅派遣の仕事を経験し、感じたのは以下のとおりです。

メリット

  • 出社時勤務の時と同額の時給で仕事ができる
  • 出社しなくて良いので、家事との両立がよりしやすい
  • 在宅勤務のキャリアがあると、次回の完全在宅のお仕事もいただきやすい

 

特に、一般的な在宅事務ワークとは報酬面で大きな差があります。
完全在宅派遣は、派遣会社の報酬の良さと、自宅勤務の良さを併せ持っていると言えるでしょう。

 

デメリット

  • 意思疎通や情報共有など、職種によってはオンラインミーティングなどが頻発し、ミーティング疲れが出る
  • 就業時間が決まっており、突然オンライ上で声をかけられることがある。そのため業務時間中に「ちょっと買い物へ」と出ることは難しい
  • 貸与PCなどの返却時、梱包・発送手配などが意外と手間で面倒

 

カメラオフのミーティングは、意外と疲れます。

リモートワーク時は社内での勤務時と違い、適度な情報共有も必要となるため、定例ミーティングなども発生する可能性も。

一人で黙々と業務を遂行しているとミーティング参加が億劫・だらけがちになりますが、たまに意見を聞かれることがあるので、気を抜くことはできません。

 

また、社内のコミュニケーションにTeamsを使っていることも多く、家事をしたりなどで一定時間PCに触れていないと「一次退席中」というアイコンに変わってしまい、焦ったことがあります。

 

在宅派遣案件を多く扱っている会社

経験から、以下大手派遣会社での案件多めです。

それ以外の派遣会社は「少なめ~あまりない」という状況ですが、非公開求人の可能性もあるので登録している派遣会社へ確認してみても良いでしょう。

 

アデコ 【テレワーク派遣】

ランスタッド【おうち派遣】(外資系多し)

マンパワー

テンプスタッフ→「完全在宅」と謳っているが、募集要項をよく見ると「若干の出社が必要」な案件が多い。

 

まとめ

完全在宅派遣の場合は、基本的に居住地域に関係なく仕事ができます。

そのため、最低賃金が低めの地域に住んでいても、離れた地域&時給高めのお仕事をGETすることも夢ではありません。

 

しかし、特にPCの授受や設定は意外に面倒ということを、実際に体験して感じました。

パソコン周りで困った場合はある程度自己解決する必要があり、仕方がないとは言え、派遣会社はほぼノータッチという点に不満が残りました。

 

とは言っても、在宅で仕事をした際の安定した収入は、やはりありがたいもの。

完全在宅派遣とはいかなくとも、在宅派遣でのお仕事を考えている方も、是非今回の体験談を参考にしてくださいね。

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