オンラインアシスタントを10年近く続けて感じたメリットと限界

オンラインアシスタント体験記

在宅ワークの選択肢のひとつとして定着しつつある「オンラインアシスタント」という働き方。

「パソコン一つで在宅ワーク」「スキマ時間を活かして働ける」といった紹介も多く見かけます。

その一方で、

実際に長く続けている人は、どんな感想を持っているんだろう
メリットばかりで、うまくいかないことはないのだろうか

と気になっている方もいるのではないでしょうか。

私はオンラインアシスタントとして10年近く働いてきました。

この記事では、その中で実感してきたメリットと、同時に感じている限界について、実体験をもとにお伝えします。

 

在宅で働くことを選んだ理由

親子で過ごす時間のイメージ

在宅で働きたいと思った理由は、子どもと一緒に過ごす時間を大切にしたかったことと、通勤にかかる時間を仕事や家庭に充てたいと考えたことでした。

もともと完全な事務未経験だったわけではありません。

大学を卒業して一般企業へ就職、その後派遣社員として、営業事務や情報システム部門での業務、PC・サーバ管理などを経験していました。

会社員・派遣社員時代に身につけたスキルが、後のオンライン業務につながっていったように思います。

 

最初は思うように稼げなかった

在宅ワークの初期に始めた仕事は、主にクラウドソーシングサイトで見つけたものでした。

クライアントが配信している動画をメルマガ用に書き起こしたり、名刺の入力作業をしたりする内容です。

コンスタントに発生する仕事ではなかったため、当時はあまり収入にはなりませんでした。

それでも、子どもが寝ている時間や幼稚園に行っている時間を使って、自宅で少しでも収入が得られることをありがたく感じていました。

その頃は、大きく稼ぐことよりも「家にいながら収入を得られる」ということ自体に意味があったように思います。

 

オンラインアシスタントのエージェントを知る

オンラインアシスタントの業務管理イメージ

その後、オンラインアシスタントを専門に扱うエージェントの存在を知りました。

単発の仕事をその都度探すよりも、エージェントに登録することで、継続的に仕事を受けられるのではないかと考え、登録することにしました。

ただ、その頃はオンラインアシスタントという業界自体がまだ黎明期で、案件数も少なく、仕事は早い者勝ちという状態。

なかなか仕事が回ってこず、他の小規模なオンラインアシスタント会社も探して登録することにしました。

 

次に登録した会社では、成長中のクライアントのメールサポート業務を担当することになりました。

最初は先輩から1人で引き継ぎましたが、業務拡大にともなって人が増え、最終的には5人ほどのメンバーをまとめる立場になりました。

しかしその後、働き方や会社との方針が合わず、私の方から契約を終了することにしました。

その後、別のオンラインアシスタントエージェントに登録し、本格的にこの働き方を続けていくことになります。

 

複数の仕事を組み合わせて月10万円程度に

新しく登録したエージェントは、当時としては単価も比較的高く、ありがたい存在でした。

担当した仕事は、メールサポートや商品発送代行、WordPressの更新作業、複数クライアントの細かな業務など多岐にわたります。

あるクライアントではメールサポートなどの業務が徐々に増え、気づけば数年ほど継続して対応していました。

複数のエージェントや小規模会社にも登録し、いくつかの仕事を組み合わせることで月10万円程度稼げるようになった頃、「この働き方なら続けられそうだ」と感じるようになりました。

 

長く続けて実感したメリット

子育てと介護を両立するイメージ

10年近くこの働き方を続けてきて、いくつかのメリットを実感しています。

子どもの体調が悪いときも、自宅にいながら仕事の時間を調整できたことは大きな支えでした。
通勤して働くスタイルに比べて、子どもと過ごす時間も多く持てたと感じています。

放課後に子どもの友達を家に呼んで一緒に宿題をしたり、季節の行事を楽しんだり。
受験の時期も含め、成長していく日々をそばで見られたことは、この働き方を選んでよかったと思うことの一つです。

家庭の事情で休む必要がある場合も、理解のあるクライアントがほとんどでした。

 

また、情報漏洩に十分注意すれば自宅以外の場所でも対応できる仕事があるという、場所にとらわれない働き方もメリットの一つです。

最近では、親の介護のために実家へ行く必要が出てきました。

常に介護に張り付いていなければならないわけではなかったため、合間の時間を使って仕事を続けることができています。

子育てのために選んだ働き方でしたが、結果的に親の介護が始まった時期にも助けられる形になっています。

 

同時に感じている限界

オンラインアシスタントの単価について考えるイメージ

一方で、長く続けてきたからこそ見えてきた限界もあります。

オンラインアシスタントは、単価が安い案件も少なくありません。

単価を上げるには、実績やスキルに加えて、クライアントに納得してもらえる理由や交渉力が必要だと感じています。

時間単価で契約する場合は、基本的に働いた時間に対して報酬が発生するため、収入を増やそうとすると稼働時間も増えやすいという側面があります。

月額固定などの契約方法もありますが、私は長く働く中で、時間労働だけでは収入を大きく伸ばしにくいと感じるようになりました。

エージェントに所属すれば自分で営業をしなくても仕事を紹介してもらえるので楽ですが、直接契約に比べると単価が低くなりやすいとも感じてきました。

逆に直接契約は単価を上げやすい反面、自分でクライアントを探して営業する必要があります。

年齢についても、若い人が多い会社で、年齢が理由ではないかと感じる形で不採用になった経験があります。

自分より若いオンラインアシスタントが、より安い単価で提案していることもあり、経験に見合う単価は譲りたくない立場としては、価格競争になるとクライアント獲得が難しくなると感じることもあります。

 

現在の働き方

在宅ワークのデスク環境イメージ

現在は、法人クライアント数社と契約しています。

たくさん案件を抱えて稼ぐというより、長く続けた結果として仕事を増やすより選ぶようになった、というのが今の立場に近いかもしれません。

また、オンラインアシスタント一本に依存するのではなく、これまでの経験や関心を生かした別の仕事も並行して進めています。

時間労働だけに頼らない収入の作り方についても、少しずつ考えるようになってきました。

 

まとめ

オンラインアシスタントという働き方を10年近く続けてきて、子育てや介護と両立できたことは大きなメリットだと感じています。

一方で、単価や時間売り、年齢といった壁も実際に経験してきました。

これから在宅ワークやオンラインアシスタントという働き方を考えている方にとって、メリットだけでなく限界も含めた実体験が、自分の働き方を考える材料の一つになればと思います。

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